看護職の皆様へ

会長挨拶

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「平成29年度通常総会を終えて」
看護職が地域を変える
~看護のつながりを大切にしてネットワークをつくろう~

公益社団法人山形県看護協会
会長 井上栄子

 平成29年度の山形県看護協会通常総会を終えて、一言ご挨拶を申し上げます。
 日頃より山形県看護協会の活動に対してご理解とご協力をいただき、こころから感謝申し上げるとともに、通常総会が無事終了したことをご報告申し上げます。
 さて、少子超高齢多死社会の進展のなかで、平成28年度の国の動きは、社会保障制度改革に関わる議論がされ、「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」には、「受益者負担」と「健康の自己責任」という改革のポイントが示されています。「健康を維持するには責任は国民ひとりひとりにある」という考えのもと、疾病予防、重症化予防、介護予防をさらに推進する政策がすすめられます。まさに看護職の役割が重要になり、益々さまざまな場で働く看護職の連携の強化が必要となります。
 また、地域医療構想(ビジョン)は、2025年までに、医療・介護の提供体制を整えていくかが取りまとめられ、山形県では平成28年9月に策定されました。医療と介護の制度改革が進められ、病床の機能分化や在宅医療の充実が求められています。住み慣れた地域で自分らしく安心して最期まで暮らすことができるように、「看護の将来ビジョン~いのち・暮し・尊厳をまもり支える看護~」を目指して、看護がつなぎ、支援する地域包括ケアシステムの構築の推進に向けて、舵をきる時であります。
 平成28年度の各事業は、皆さまのご協力により、順調に運営されました。山形県看護協会では日本看護協会の3つのモデル事業に参加しました。1つ目は、「都道府県看護協会地区支部等における高齢者および認知症者支援のための看護職連携モデル事業」で、庄内地区で恒常的な看護管理者ネットワーク協議会を設立して事業を展開しました。2つ目は、「県医療勤務環境改善支援センターと連携したWLB推進モデル事業」で、人材確保が困難といわれる病床数が200床未満の中規模病院等が対象で、3つの施設が参加しました。3つ目は、「訪問看護における人材育成試行事業」で、病院看護師が訪問看護ステーションに在籍出向する試行事業です。地域包括ケアシステムの推進に向けて、看護管理者のネットワークの構築や働きつづけられる環境の整備、地域の訪問看護人材を確保・育成・活用等、いずれの事業も成果をあげています。
 加えて、平成28年10月から「新会員情報管理体制(ナースシップ)」開始に伴う作業を行い、新会員証、継続手続き、施設用WEBの利用等について施設代表者及び会員への周知・説明を徹底し、スムーズに移行できるよう取り組みましたが、更なるご協力のほどよろしくお願いいたします。
 平成29年度の重点事業は、看護を取り巻く今日の状況に鑑み、1.地域包括ケアシステムの推進と地域の看護力の強化 2.看護職の労働環境改善推進の強化 3.少子超高齢社会に対応する人材育成 4.職能委員会活動の充実と強化 5.会員拡大に向けた取り組みの強化 6.継続した公益目的事業の展開 として掲げ取り組みます。
 皆さまもご承知のとおり、ここ1年では、医療計画の策定、2018年4月には診療報酬と介護報酬の同時改定、介護保険事業(支援)計画も同時に策定されて新たにスタートします。また新たな医療費適正化の実施など2018年度には医療制度の骨格を成す諸制度が一度に大きく変わります。これからは、地方分権のもと、地域の状況に応じた判断・意思決定を主軸に政策が進められます。看護協会もより地域での活動の推進を図りたいと思います。
 この変革の時に、「看護職が地域を変える」という強い意志を持ち、看護のつながりを大切にしてネットワークづくりと、地域の看護力を強化できるよう支援したいと考えています。
 最後になりましたが、会員の皆さまはじめ関係職種の皆さまのご健康とご健勝をお祈りするとともに、「地域とともに築く看護の提供」を目指して活動を進めていきたいと思っております。これからも皆さま方のご支援とご協力を賜りますようによろしくお願い申し上げます。